藤原伊織さん(写真上)といえば95年「テロリストのパラソル」で江戸川乱歩賞、直木賞をダブル受賞し、ハードボイルド作家として一躍注目を集めた方だが彼の作品の「テロリストのパラソル」の紹介欄にこのような言葉がある。
「黄金の時間というものがある。
……週末にウィスキーを飲みながらミステリーを読む時間だった。
……ウィスキーがビールになり、そのビールもずいぶん量はへったが、この時間はいまも至福とともにある。
……一歩でもその職人の域に近づきたい。遠い夢かもしれないが、かくありたいと願う」
僕もミステリーを読みながら酒を飲む事がある。藤原さんはもう亡くなったが藤原さんの言う「黄金の時間」を人生の中で一番貴重な時間としてこれからも大切にしていきたいとおもうのだ。
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