ナイン・ストーリーズ
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[本の紹介](「BOOK」データベースより)
1953年に出版されたサリンジャーの自選短篇集。 「グラース家の物語」の発端となるシーモアが登場する「A Perfect Day for Bananafish」(バナナ魚にうってつけの日)、WASP中心のアメリカ社会で助けあいながら生きていくユダヤ人親子を描いた「Down at the Dinghy」(小舟のほとりで) 、男女の不倫を描いた「Pretty Mouth and Green my Eyes」(愛らしき口もと目は緑)など、9つの作品が収められている。 発表以来、精神分析や東洋思想などの立場から、さまざまな文学的解釈がなされている短篇集であるが、読み物としても十分おもしろい。 何年かたってから読み直せば、以前は見えなかったものが見えてくるような、味わい深い作品である。 | ||||||||||
[評価]:★★★
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